[2016_06_25_03]地層のたわみ 「風化が要因」 大間原発審査でJパワーが主張(東奥日報2016年6月25日)
 
 原子力規制委員会は24日、電源開発(Jパワー)大間原発の耐震関連の審査会合を都内で開いた。Jパワーは敷地内でみられる地層のたわみについて、岩盤が風化して膨らんだのが要因で、断層活動によるものではないと主張。規制委側は「納得できるデータがそろっていない」とし、再説明を求めた。
 Jパワ一は、地層のたわみは局所的で、その周辺では岩盤が風化していると説明。断層活動が起因なら同じになるはずのたわみの向きも一定ではないとした。原子炉健屋などの重要施設は、風化部分のない岩盤に設置しているという。
 これに対し、規制委の石渡明委員は「岩盤が膨らむと周りの鉱物が割れる。岩石組織上の証拠がなければ納得できない」と、データの充実を求めた。Jパワーは次回以降の審査会合で、敷地内の地質に関し再度説明する予定。(古川靖隆)
KEY_WORD:OOMA_: