[2022_08_24_09]美浜原発3号機で緊急冷却装置に異常、「運転上の制限」逸脱 3分後に回復、関西電力が原因調査 (福井新聞2022年8月24日)
 
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美浜原発3号機で緊急冷却装置に異常、「運転上の制限」逸脱 3分後に回復、関西電力が原因調査

 関西電力は8月23日、定期検査中の美浜原発3号機(加圧水型軽水炉、82.6万キロワット)で21日、緊急炉心冷却装置(ECCS)の一つである「蓄圧注入タンク」内の圧力が一時的に下がり、保安規定で定める「運転上の制限」を逸脱したことを明らかにした。原因を調査している。

 ECCSは、1次冷却系配管の破断など重大事故が発生し原子炉内の水が減少した場合、緊急的に水を注入して炉心を冷やす装置。蓄圧注入タンクは、1次冷却系の圧力が窒素で加圧されているタンクの圧力より下がったときに、核分裂反応を抑えるホウ酸水が約30トン送り込まれるようになっている。
 関電によると、21日午後4時55分ごろ、タンク内の圧力が下がったことを知らせる警報を運転員が確認し、3分後に通常値に戻った。原因を調べており、原子炉起動時期は「精査中」としている。
 また、原子炉補助建屋内で発生した放射性物質を含む水漏れを受け、サーモグラフィーによる点検を19日に実施。100人態勢で行い、漏えいは確認されなかった。
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