[2023_03_06_01]「命令解除の判断に影響する課題がまだ残っている」原子力規制委が柏崎刈羽原発の取り組みを評価(新潟放送2023年3月6日)
 
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「命令解除の判断に影響する課題がまだ残っている」原子力規制委が柏崎刈羽原発の取り組みを評価

 事実上の運転禁止命令が出ている柏崎刈羽原発について、原子力規制委員会は6日、命令の解除を判断する際の検査の一環で、稲垣武之所長らから再発防止の取り組みなどを直接聞き取り、「命令解除の判断に影響する課題がまだ残っている」と評価しました。
 6日に柏崎刈羽原発を訪れた原子力規制委員会のメンバー。稲垣武之所長らに対し、およそ3時間にわたって聞き取りを行いました。

 【柏崎刈羽原発 稲垣武之 所長】「(これまで)ご指摘いただいた課題を真摯に受け止め、核物質防護の強化、さらなる改善のアクションをとりまとめて、現在、鋭意実行中です」

 柏崎刈羽原発をめぐっては、テロ対策の不備が相次いで見つかり、原子力規制委員会が事実上の運転禁止命令を出しています。
 6日の聞き取りはこの命令を解除するかどうか判断する追加検査の一環で、東電が取り組む再発防止策が発電所内に浸透しているかなどを確認しました。
 規制委はその後、取材に応じ、一定程度の改善はあるものの、侵入を検知する設備などに関して、「命令解除の判断に影響する課題がまだ残っている」と話しました。

 【原子力規制庁 柏崎刈羽原発追加検査チーム 古金谷敏之チーム長】「様々な課題を検査の中で指摘しているので、改善に向けての説明は(東電から)してもらっているので、どんな成果が出るかは、東電の今後の取り組み次第だと思っている」
 規制委は春ごろをめどに事実上の運転禁止命令を解除するか判断するとしていましたが、時期が後ろ倒しになる可能性もあるとしています。
 新潟放送
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