参照元
伊方原発テロ対策施設完成は来年１０月　長期停止へ
　広島高裁の仮処分決定で運転を停止している伊方原発３号機で、国が設置を義務づけているテロ対策施設の完成が来年１０月頃になることが明らかになりました。高裁が運転を認めても施設が完成するまでは再稼働できません。これは２９日に四国電力が明らかにしたものです。原発の再稼動には国の新規制基準で新たに設置が義務付けられたテロ対策施設が必要で、その設置期限は来年３月となっていて、伊方原発３号機ではその完成が遅れると見られていました。こうしたなか四国電力は施設の完成予定数カ月短縮できたものの来年１０月頃になると発表しました。３号機は今年１月に広島高裁が運転差し止めの仮処分決定をして運転停止となり、四国電力は不服申し立てをしました。これを受け広島高裁は異議審で来年３月に運転可否の判断を出す見通しですが施設の完成が間に合わないため高裁が運転を認めても少なくとも来年１０月までは再稼働できない状況となりました。