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福島第1原発事故 処理水放出 青森産ナマコ「厳しい」 買い手なく漁見送りも
　東京電力福島第1原発処理水の海洋放出は、放出作業がほぼ東電の計画通りに進む一方、放出開始を受けて中国が打ち出した日本産水産物の全面輸入停止により、買い手を失った漁業者が苦境に立たされている。東電は賠償する方針だが、中国の措置が撤回される見通しはない。専門家は、長期化すれば「日本の漁業全体の問題になる」と危機感を募らせる。
　「ようやくナマコが取れるようになったが、非常に厳しい状況は変わらない」。青森県むつ市にある川内町漁業協同組合の今進組合長は、今季初のナマコ漁を終えて漁港に戻った船を眺め、さえない表情で語った。(後略)