[2023_11_25_01]処理水問題の対話解決を確認 上川外相、中国の王氏と初会談(東京新聞2023年11月25日)
 
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処理水問題の対話解決を確認 上川外相、中国の王氏と初会談

 22時53分
 【釜山共同】上川陽子外相は25日、韓国・釜山で中国の王毅外相と初めて会談した。上川氏は東京電力福島第1原発処理水の海洋放出を巡り、日本産水産物の輸入制限措置の即時撤廃を要求。立場の隔たりを認識し、建設的な態度で協議と対話を通じて問題を解決する方法を見いだすことを改めて確認した。両外相は相互に来日と訪中を招請した。上川氏は26日、日韓外相会談を行った後、日中韓3カ国の外相会談に臨む。
 会談は当初予定より40分長い約1時間40分だった。王氏は処理水を「核汚染水」と呼び「日本の無責任な行為に反対する」と述べた。「各利害関係者による包括的かつ効果的な、独立した長期監視メカニズムを構築する必要がある」と指摘した。
 上川氏は監視の在り方について「国家の主権、IAEAの権威や独立性という原則が前提となる」と述べ、王氏の主張に否定的な見解を伝えた。
 上川氏は「先の日中首脳会談で、戦略的互恵関係を包括的に推進する方向性が確認された。これに沿って日中関係を発展させるべく緊密に連携したい」と述べ、王氏も同様の考えを示した。
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