[2023_10_24_02]IAEAが処理水検証開始、放出後で初 現地視察など4日間(日経新聞2023年10月24日)
 
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IAEAが処理水検証開始、放出後で初 現地視察など4日間

 17:34
 国際原子力機関(IAEA)は24日、東京電力福島第1原子力発電所で処理水の海洋放出が始まってから初めての検証作業を始めた。東電や原子力規制委員会との意見交換や現地視察を通じて独立した立場で安全性を確かめる。
 IAEAと国際的な専門家でつくる調査団が27日までの4日間にわたり検証する。調査団には放出に反対する中国からも参加する。福島第1原発で設備の状態なども調べる。
 24日は外務省や経済産業省、原子力規制庁、東電の幹部らと意見を交わした。
 IAEAのエブラール事務次長は放出は重要なステップだとしつつ「IAEAは放出が終わるまで(検証作業の)ミッションを継続する」と強調した。東電はこれまで2回の放出が計画通りに進んだと説明した。
 IAEAは放出前から複数回にわたり科学的な検証をしてきた。7月には日本の計画が「IAEAの安全基準に合致している」と結論づける報告書を公表。政府は放出時期を最終判断する材料とした。IAEAは年内に今回の検証の報告書をまとめる。
 東電は2023年度に計4回の放出を予定する。これまで8月24日〜9月11日、10月5日〜23日の2回で計1万5600トンほどを流した。放出開始から24日で2カ月となったが、中国は放出に反対して日本産水産物の禁輸を続けている。
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