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北海道ホタテ打撃 首相、漁連関係者らと面会 知事から苦言も
　17:17
　岸田文雄首相は17日、北海道の鈴木直道知事や道漁業協同組合連合会の阿部国雄会長らと首相官邸で面会し、道産ホタテの贈呈と政策要望を受けた。東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出を巡り、ホタテは主要輸出先の中国の輸入規制で打撃を受けている。首相は試食で「肉厚でなめらかさが豊かだ」などとアピールしたが、鈴木知事から「政府の支援事業の詳細が分からないと不安の声を聞いている」と苦言を呈される場面もあり、首相は「分かりやすく、利用しやすく説明していく」と応じた。
　政府は9月に水産事業者支援として新たに207億円の予備費を支出することを決めた。阿部会長は「漁業者は大変危惧している。漁業者が分かりやすい形にしてもらえればと思う」と語った。首相は「水産業、漁業者を守る方針を貫徹する」と述べた。【池田直、森口沙織】