[2025_02_07_01]核のごみ処分地選定 北海道寿都町 “国が調査地点選ぶべき”(NHK2025年2月7日)
 
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核のごみ処分地選定 北海道寿都町 “国が調査地点選ぶべき”

 22:52
 原子力発電で出るいわゆる「核のごみ」の最終処分地の選定について考えるシンポジウムが東京で開かれ、全国で初めて調査が行われた北海道寿都町の町長は、自治体から手を挙げる方式は負担が大きいとして、国の責任で調査地点を選ぶべきだという考えを示しました。
 高レベル放射性廃棄物、いわゆる「核のごみ」の最終処分地の選定をめぐっては、全国で初めて北海道の寿都町と神恵内村で第1段階の文献調査が行われ、去年、次の段階に進むことができるとする報告書が出されましたが、地元からは北海道だけの問題とならないよう、調査地点を増やすことを求める声が上がっています。
 こうした中、7日、経済産業省などが東京で開いたシンポジウムには、寿都町の片岡春雄町長が参加しました。
 この中で片岡町長は「自治体が調査に応募する方式はやめたほうがよい。自治体の長にも知事にも相当な批判が来る。今の方式を全国に広げると、寿都と同じように町民のわだかまりが広がるだけではないか」と述べました。
 そして、今後の進め方については「国が10か所から20か所くらいお願いし、協力してもらってスタートしないと、解決はずっと先送りされる」などと話し、国の責任で複数の調査地点を選ぶべきだという考えを示しました。
 これに対し、経済産業省の幹部は「何の準備もない所に一方的に申し入れてもうまくいかないと思うので、課題も含めて全国に理解を広めていきたい」と話しました。
KEY_WORD:最終処分場_:寿都町_調査応募検討_:神恵内村_文献調査_: