[2025_02_01_05]核燃料27年度15基に むつ中間貯蔵 原電が初搬入(東奥日報2025年2月1日)
 
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核燃料27年度15基に むつ中間貯蔵 原電が初搬入

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 むつ市の使用済み核燃料中間貯蔵施設を運営するリサイクル燃料貯蔵(RFS)は31日、向こう3カ年の核燃料貯蔵計画を原子力規制委員会に提出した。2027年度は、日本原子力発電の原発から初搬入となる核燃料入りキャスク(金属容器)2基を含む7基を搬入。27年度末時点の保管総数は15基となる。
 原電の牧野茂徳副社長らは31日、県庁を訪れて小谷知也、奥田忠雄両副知事に10分ほど報告。本紙などの取材に「ようやく計画を作る段階に至ったが、まだ(初搬入の)見通しが立った段階なので、これ以降についてはまだ検討段階」と述べるにとどめた。
 原電は27年度、福井県の敦賀原発2号機から1基(使用済み核燃料21体・10トン)、茨城県の東海第2原発から1基(同52体・9トン)を中間貯蔵施設へ搬入。キャスクの製造は24年12月に規制委の認可を受けたが、製造に2年ほど要するため、26年度までの搬入数はゼロとした。
 敦賀2号機は規制委が審査不合格を決定。原電は再申請の意向を示すが、東海第2と共に稼働の見通しは立っていない。いずれも使用済み核燃料の貯蔵容量には余裕があり「搬出しないと動かせないわけではない」 (原電担当者)という。
 東京電力ホールディングスは27年度、新たに5基を搬入。中間貯蔵施設は27年度末時点で、キャスク15基分の核燃料970体(176トン)を保管することになる。
 山本知也むつ市長は「国や事業者と連携してこれまで以上に地域振興に取り組んでいくことが重要」とのコメントを出した。(佐々木大輔、山内はるみ)
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