[2025_01_23_03]新潟県知事「東電の信頼回復、見極めている段階」 柏崎刈羽原発の再稼働問題(産経新聞2025年1月23日)
 
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新潟県知事「東電の信頼回復、見極めている段階」 柏崎刈羽原発の再稼働問題

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 新潟県の花角英世知事は23日の定例記者会見で、社員によるIDカードの不正使用など不祥事が続いた東京電力について「信頼を回復できるかどうか見極めている段階。今の時点で判断はしていない」と語った。
 柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働を目指す東電は、原発などのエネルギー問題を県民に理解してもらうための施設を県内各地に設置している。知事は「東電が(信頼回復に)努力していることは認識している」とした上で、「東電の努力がどれだけ県民に伝わり、信頼回復につながるかを見極めたい」とした。
 知事は21日、年始のあいさつに訪れた東電の小林喜光会長らと県庁内で会談。その際、家屋倒壊時に避難する屋内退避施設の強化について「協力をお願いしたい」と東電首脳に語った。この発言を巡り、同原発の立地自治体である柏崎市の桜井雅浩市長は22日、「合理性を欠く要望は東電の仕事ではないとの姿勢を貫いてほしい」とあいさつに訪れた東電首脳に求めた。
 桜井市長が知事の発言に批判的な姿勢を示したことについて、知事はこの日、「私は屋内退避施設の強化が必要と言っただけで、東電に何かをつくってほしいと要望したわけではない」と説明。再稼働の是非について知事に早く判断するよう求める桜井市長と、花角知事の溝の深さが浮き彫りになった。
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