[2024_10_08_01]石川県西方沖で「大きな地震に注意」9月下旬以降5回 能登半島地震でひずみ増か(北陸放送2024年10月8日)
 
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石川県西方沖で「大きな地震に注意」9月下旬以降5回 能登半島地震でひずみ増か

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 9月下旬以降、石川県西方沖を震源とする地震が相次いでいて、専門家は、能登半島地震の影響でひずみが増加しているとして、今後も大きな地震に注意を呼びかけています。
 石川県西方沖では8日午前9時26分と、午前9時35分に相次いで地震が発生するなど、地震活動が活発になっていて、震度1以上を観測する地震は9月29日以降、5回発生しています。
 金沢大学で地震学が専門の平松良浩教授によりますと、地震が発生している領域は元日の能登半島地震の震源域の外側に当たり、近くには国による長期評価の対象の「羽咋沖東断層」や「羽咋沖西断層」があります。


 政府の地震調査委員会が2024年8月に長期評価を公表した海域活断層

 震源域西側で「大きな地震の発生に注意」

 平松教授は、元日の地震でひずみや断層を動かす力が大きくなっていて、特に震源域の東側と西側で影響が大きいと分析しています。そのうえで、今回は震源域西側の海域で元日の地震に誘発される形で地震活動が活発になっていて、今後「大きな地震の発生に注意が必要だ」としました。
 さらに邑知潟断層帯や、金沢市中心部の直下を走る森本・富樫断層帯、また富山県の砺波平野断層帯などの主要な活断層でも同じようにひずみが大きくなっているとして、今後、強い揺れを伴う地震に注意するよう呼びかけています。
 気象庁は地震が発生した場所について、地域ごとに「震央地名」を設けていて、石川県の沿岸では、志賀町付近から珠洲市付近にかけての沖合は「能登半島沖」、羽咋市付近より南側は「石川県西方沖」としています。


 気象庁が情報発表に用いる震央地名の地図(気象庁HPより)
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