[2025_11_11_01]六ヶ所村 再処理工場で臨界事故と地震の同時発生を想定し訓練(NHK2025年11月11日)
 
参照元
六ヶ所村 再処理工場で臨界事故と地震の同時発生を想定し訓練

 17:39
 六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理工場で、臨界事故と震度6弱の地震が同時に発生した想定の訓練が行われました。
 11日の訓練には、六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理工場の事業者「日本原燃」の社員およそ680人が参加しました。

 訓練は、まず、使用済み核燃料を細かく切断する工程で機器が故障して臨界事故が発生したという想定で行われました。
 事故を知らせるアナウンスが流れると、中央制御室にいる運転員たちは、確認に行くために防護服やマスク、酸素ボンベなどを一斉に身につけ、服やマスクの隙間を互いにシールでふさいで空気が入らないようにしていました。

 また、臨界事故の対応をしている最中に村内で震度6弱の揺れを観測する地震が起きたという想定でも訓練が行われました。
 この中では、地震を受けて立ち上げられた対策本部で、担当者が地震による施設への被害や臨界事故の対応状況などについて報告したあと、増田尚宏社長が引き続き、施設への影響を確認するとともに臨界事故の収束に向けて必要な対応をとるよう指示していました。

 日本原燃の古田泰安全・品質本部長は「さまざまな事象を想定した訓練で緊急時の対応力を上げ、地域の人たちの安全につながるよう努めていきたい」と話していました。
 訓練に参加した社員は「防護服を目標の時間内に着用するなど満足に訓練を行うことができた。さらに習熟度を高めて、迅速な対応ができるようにしたい」と話していました。
KEY_WORD:ROKKA_: