[2025_09_18_07]福島第1原発の廃炉時期、27年から見直し議論着手 原賠機構(日経新聞2025年9月18日)
 
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福島第1原発の廃炉時期、27年から見直し議論着手 原賠機構

 16:45
 東京電力福島第1原子力発電所の廃炉時期について、原子力損害賠償・廃炉等支援機構の更田豊志廃炉総括監は「翌々年のアタマから見直しの議論を始める」と述べ、2027年から着手したいとの考えを示した。政府と東電は51年に廃炉を完了するとしているが、実現性が不透明になっている。

 同機構が17日に福島市で開いた住民との対話で、参加した住民から「廃炉の時期を見直すべきではないか」との質問に答えた。更田氏はデブリ(溶融燃料)の取り出しや廃棄物の処理が進んでいるとして「来年いっぱいで技術的な情報がそろい、(廃炉時期の)見通しが立つ」と述べ、27年初めから始められるとの認識を示した。
 政府と東電は福島第1原発の廃炉時期について事故直後の11年12月に作成した工程(ロードマップ)で51年までに終えるとしているが、実現性を問う意見が絶えない。

 同機構は東電を監督・指導する組織で、廃炉が思うように進まない場合は東電に勧告する権限も持つ。廃炉時期の見直しについては東電と協議して決めることになる。
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