[2024_09_19_09]「原燃変わらないと」 再処理審査長期化に 退任の規制委田中氏(東奥日報2024年9月19日)
 
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「原燃変わらないと」 再処理審査長期化に 退任の規制委田中氏

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 原子力規制委員会の田中知、石渡明の両委員は18日、任期満了に伴う退任会見を東京都内で開いた。委員長代理を務め、六ヶ所村の日本原燃・核燃料サイクル施設審査を担当した田中氏は、六ヶ所再処理工場の認可審査が長期化していることに「(事業者の姿勢が)この10年間で十分変わっていないところもある。審査効率化の観点から、事業者も変わらなければならない」と指摘した。

 田中氏は再処理工場に対し、国内唯一の施設で前例がないため、新規制基準の適合性審査で時間を要したと回顧。次段階の認可審査では、事前に「基本的な考え方」を示したにもかかわらず審議が長引き、「道半ばだ」との思いを語った。
 審査全般には独立性を保ったと強調。「原子力や世の中の状況を把握し、『孤立しない独立性』を意識してきた」と述べた。
 田中氏は、再処理工場やMOX(プルトニウム・ウラン混合酸化物)燃料工場などの適合性審査合格に関わった。2014年に委員に就任する前は、福島第1原発事故を踏まえた本県の原子力安全対策検証委員長を務めた。

 同じく10年間の任期を終えて退任する石渡氏は、東北電力・東通原発(東通村)、電源開発(Jパワー)・大間原発(大間町)などの地震・津波審査を担当した。(加藤景子)
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