[2024_09_22_02]もし能登半島地震で原発が稼働中だったら 実際の気象条件で放射性物質の拡散シミュレーション 9月22日「日本環境会議」で報告 上岡直見(環境経済研究所代表)(たんぽぽ2024年9月22日)
 
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もし能登半島地震で原発が稼働中だったら 実際の気象条件で放射性物質の拡散シミュレーション 9月22日「日本環境会議」で報告 上岡直見(環境経済研究所代表)

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 能登半島地震の際に志賀原発が停止中であり、また珠洲原発が中止されていた幸運についてはすでにたびたび語られているが、もし「志賀原発が運転中だったら」「珠洲原発ができていて運転中だったら」どのくらい汚染が発生しただろうか。
 当日(1月1日以降)の実際の気象条件を適用して放射性物質の拡散シミュレーションを行い、今月22日の「日本環境会議」で報告したので紹介します。

 志賀原発は、かりに運転されていたとすれば新規制基準に適合のはずだが、それでも一定の放出量が規制庁で推定されている。
 また珠洲原発はそれどころではなく、地盤隆起で防護設備そのものが破壊されお手上げとなったはずである。それらの条件で「もし」のシミュレーションをした結果を以下に紹介している。

http://sustran-japan.eco.coocan.jp/datafile/if_shika_suzu.pdf

 当日、最初のうちは北東の風だったが、半日後くらいから逆転して南西の風で押し戻され能登半島北部全体が汚染されたと考えられる。
 石川県の避難計画では、半島北部にも避難することになっていて、現実には道路の寸断のため動けなかったかもしれないが、たとえ避難できたとしても、避難した先にまた汚染が押し寄せたであろう。
 汚染は能登半島にとどまらず、珠洲のケースでは汚染は新潟県佐渡まで達する。佐渡も島なので逃げる先はない。
KEY_WORD:能登2024-珠洲原発(2003年凍結)_:NOTOHANTO-2024_:SIKA_: