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[2025_06_19_04]20億年前の地層から採取の微生物 鉄さびで呼吸か 東大など(NHK2025年6月19日) | ![]() |
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参照元
06:13 東京大学などの研究チームが南アフリカにある20億年前の地層から採取した岩石を詳しく分析した結果、岩の中にある「鉄さび」の周りに微生物が集まっているとみられることが分かりました。研究チームは、微生物は鉄さびを呼吸に利用しながら20億年前から岩の中にいる可能性が高いとして、「生命がどのように誕生し、生き延びられたのかを解明する大きな手がかりになる」としています。 東京大学理学部の鈴木庸平准教授の研究チームは、南アフリカの北東部に広がる20億年前の地層を掘り進めて岩石を採取し詳しく観察した結果、岩の内部から生きているとみられる原始的な微生物を採取したと、去年10月に発表しました。 その後、同じ地層をさらに掘り進め、地上から微生物が侵入する可能性が低くなる深さおよそ1200メートルで「かんらん岩」を採取して、仙台市にある放射光の研究施設「ナノテラス」に持ち込み詳しく調べました。 研究チームによりますと、この施設で岩石に強いX線をあてて分析した結果、生きた微生物に特徴的な元素の信号が見られたほか、岩の中にある「鉄さび」の周りに微生物が集まっているとみられることが分かりました。 こうしたことから研究チームは、微生物が岩石の中で鉄さびを利用して人間の呼吸と似た反応を起こし、エネルギーを得ている可能性が高いとしています。 鈴木准教授は、「微生物は鉄さびを呼吸に利用しながら20億年前から岩の中にいる可能性が高い。生命がどのように誕生し、生き延びられたのかを解明する大きな手がかりになる」と話しています。 |
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KEY_WORD:地質学_: | ![]() |
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