[2025_06_26_07]作業員転落原因 手すり固定不良 MOX工場(東奥日報2025年6月26日)
 
参照元
作業員転落原因 手すり固定不良 MOX工場

 04:00
 日本原燃の増田尚宏社長は25日の定例記者会見で、建設工事中のMOX(プルトニウム・ウラン混合酸化物)燃料工場(六ヶ所村)で足場の手すりが外れて作業員が転落した事故について、手すりが適切に固定されていなかったことが原因と明らかにした。事故を受けて中断していた建屋本体の工事は、7月早々の再開を目指す。
 原燃によると、事故が起きた足場は、手すりを固定する「くさび」1カ所が正しくはまっておらず、50代の作業員男性が寄りかかったことで手すりが外れたという。男性は安全ベルトを着用していたが、落下防止のためのフックをかけていなかったとみられる。男性は約4m下に落下し腰などの骨を折る重傷を負った。
 固定不良について、増田社長は「足場を使う前にくさびがきちんと入っているかの確認がなぜ漏れたのか調べている」と説明。足場を使う工事は一時中断して緊急点検した結果、ほかの手すりに問題はなかったという。再発防止を講じた上で工事を再開する方針。
 MOX工場の建設現場で事故が続いていることに、増田社長は「気をもう一回引き締め直し、安全最優先でやるよう指導する」と強調した。
    (佐々木大輔)
KEY_WORD:ROK_MOX_: