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[2025_09_26_07]静岡を襲った国内最大級の竜巻、鉄骨建物のALC外壁が飛散 山林に衝突後も威力保つ(日経クロステック2025年9月26日) | ![]() |
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参照元
04:00 [写真] 強風による被害を受けた静岡県牧之原市内のアパート。オーナーによると、アパートの築年数は約35年で、鉄骨造の2階建て。部屋数は8室ある。2025年9月12日に撮影(写真:日経クロステック) 屋根が吹き飛んで小屋組みがあらわになり、窓ガラスは割れ、外壁も大きく剥がれ落ちている――。被災した鉄骨造2階建てのアパートで片付けをしていたオーナーの男性は、「幸いけが人などは出なかったが、建物は取り壊すしかないだろう」と肩を落とす。 2025年9月5日午後0時50分ごろ、静岡県牧之原市周辺で台風15号に伴う竜巻が発生し、多くの住宅や建物に被害をもたらした。静岡県の発表によると、牧之原市と吉田町で住宅計36棟が全壊、計126棟が半壊した(25年9月22日時点)。 [写真] 静岡県の発表によると、牧之原市と吉田町における住宅被害は、全壊と半壊、一部破損、床上・床下浸水を合わせて776棟に上った(写真:日経クロステック) 一連の被害を踏まえ、気象庁は竜巻の風速を約75m/秒と推定。「鉄骨系店舗の外壁材の飛散」を根拠に、「日本版改良藤田スケール」で6段階中3番目の強さに当たる「JEF3」に該当すると25年9月8日に発表した。これまでに国内で「JEF3」に該当するのは、18年6月に沖縄県伊江村で発生した竜巻のみ。近年で国内最大規模の竜巻だ。 建物の強風災害などを専門とする京都大学防災研究所の西嶋一欽教授は、判断根拠となったと見られる鉄骨造の店舗について、「外壁にはALC(軽量気泡コンクリート)を使用しており、被害のメカニズムは一般的な強風被害と同様。飛来物などによって風上側に穴が開き、屋内から屋根を外側に押す圧力と、建物内外の気圧差によって屋根を外側に引っ張る圧力の2つによって外壁が飛散した」と分析する。 [写真] 京都大学防災研究所の西嶋一欽教授が、「JEF3」認定の根拠になったと推測する建物(写真:日経クロステック) [写真] 外壁はALC(軽量気泡コンクリート)と見られる(写真:日経クロステック) 外壁が飛散した店舗の向かいにあるコンビニエンスストアで、竜巻発生時に勤務中だった60代の女性店員は当時の様子を次のように振り返る。「ゴーッという地鳴りのような音が響いた。窓の外は真っ暗で、ゴミのようなものが渦を巻いて移動していくのが見えた。路上の大型トレーラーが横転するほどの風だった」 風速75mの竜巻で静岡県内に甚大な住宅被害、「国内最大規模」と気象庁 JEF3に該当 2025年9月5日午後0時50分ごろに静岡県牧之原市周辺で発生した竜巻は、多数の住宅・建築物に被害をもたらした。気象庁は、近年で国内最大規模の竜巻だったと発表している。 (後略) |
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KEY_WORD:静岡-国内最大級-竜巻_: | ![]() |
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