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[2025_10_02_01]【柏崎原発再稼動どう思いますか?】「百害あって一利なしだっちゃ」「ピンとこねえな」…県民投票望む声も(新潟日報2025年10月2日) | ![]() |
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参照元
22:00 「佐渡島の金山」が世界文化遺産に登録され、1年余りがたった佐渡市。9月29日の朝一番、新潟港から乗り込んだ両津港行きのジェットフォイルは、観光客やビジネス客らで満席状態でした。 にぎわいを見せる島の住民は、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働問題について、どんな思いを抱いているのでしょうか。 まず向かったのは、佐渡市南部の赤泊港。柏崎刈羽原発との直線距離が約50キロと、島内でも原発に比較的近い地域です。 ・「何かあったら逃げ場がないっちゃ」 港近くのAコープに買い物に来た男性(89)は「再稼働には反対。何かあったら逃げ場がないっちゃ」と即答しました。 県議会で条例案が否決されて実現しなかった県民投票については「やったほうが良かった」と言い、「県議会に判断を任せることにはしないでほしい」と訴えました。 赤泊港では夜、柏崎刈羽原発の明かりが見えるそうです。漁協の事務所にいた漁師の高齢男性は「海に出れば原発から50キロ圏内に入る。逃げ場がないし、俺は再稼働に反対」と、こちらも即答でした。 この男性は「事故が起きたら船で逃げたいと思う人もいるはず。小木港から船は出せないだろうから、南部の人間も両津港に行くことになるが、避難路がなくて道は渋滞する。南部は置き去りだ」とみています。 男性が「佐渡の漁師にとって、再稼働は百害あって一利なしだっちゃ」とつぶやくと、周りにいた若い漁師や漁協の職員もうなずきました。 昼過ぎ、島の西部に広がる真野湾の佐和田海水浴場を訪れました。島民の憩いの場です。 寄せては返す波をスマートフォンで動画撮影していた地元の50代女性は「再稼働するかもしれないことは知っている。不安です」とぽつり。万一の際、家業の農業への影響を考えると心配しかないと声を落とします。 ・原発事故の映像見たことある女子高生「イメージとしては怖い」 海を眺めながらカップ麺をすすっていた高校2年の男女2人にも声をかけました。再稼働を巡る状況を簡単に説明すると、東電福島第1原発の事故時の映像を見たことがあるという女子生徒(17)は、再稼働は「イメージとしては怖いかな」と答えました。男子生徒(16)も「うんうん」とうなずきました。 佐和田海水浴場から車で15分ほどの相川地区へ移動し、金山のお膝元にある商店街を歩きました。 「え、再稼働。ピンとこねえな」。商店街に自宅がある男性(84)は戸惑っていました。「相川はいま『世界遺産一色』でね。ここは柏崎刈羽原発からも遠いし、全く話題にならない」とのことです。 実家の衣料店で店番をしていた男性(51)は「柏崎の原発って、動いていないんすか」と驚いていました。昨年東京からUターンし、原発を巡る状況は何も知らないといいます。「動いてなくても佐渡の人は普通に暮らしているし、このままでも別にいいんじゃないですかね」と語りました。 両津港に戻り、近くで犬の散歩中だった男性(72)に聞きました。普段から新聞などで情報に触れ、再稼働についても問題意識を持っているそうです。「反対。だって、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の処分場が決まってないでしょ」。きっぱりと話していました。 (10月2日「新潟日報デジタルプラス」より) |
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