| [2026_01_09_15]余録 「東電がそれではお先真っ暗ね」…(毎日新聞2026年1月9日) |
|
参照元
04:00 「東電がそれではお先真っ暗ね」。2002年に東京電力の原子力発電所をめぐる記録改ざんやトラブル隠しが発覚した際の小紙「仲畑流万能川柳」秀逸句だ。東電首脳陣が総退陣するスキャンダルに発展した △「原発の隠ぺい上手イチバンは」と皮肉ったのは07年の句。電力各社がそろって原発に関する不祥事を公表。1970年代からの国の検査で虚偽のデータを報告した例が東電だけで199件にのぼった △北陸電力志賀原発で99年に国の想定を超える臨界事故が発生しながら8年隠されていたこともわかった。「電力会社には『役人も国民も技術は分からない』というおごりがある」。当時の識者の指摘である △「原発で想定外と言うなかれ」は臨界事故を戒めた句。同じ07年の中越沖地震で耐震性への懸念も高まった。残念ながら「電力会社不信」が現実化したのが15年前の東日本大震災に伴う大津波で起きた福島第1原発事故だ △未曽有の災害で得た教訓や反省はどこへいったのか。中部電力浜岡原発のデータ捏造(ねつぞう)にあぜんとする。再稼働を急ぐあまり安全を二の次にしたのか。原子力規制委員会が審査を白紙にしたのは当然だが、見抜くのが遅れては存在意義が問われる △「電力を食うなら要りませんAI」は昨年の句。米中に後れを取る人工知能開発の思惑が「原発回帰」の動きに拍車をかけているようだ。次々に再稼働に進む他の原発の安全性はきちんと確保されているのか。原発をめぐる不祥事の歴史を振り返れば疑問がわく。 |
| |
KEY_WORD:浜岡原発-地震評価-不正手法_:CHUETSUOKI_:FUKU1_:HAMAOKA_:HIGASHINIHON_:JCO臨界事故_:SIKA_:岸田首相_次世代-原発_検討指示_: |