[2025_11_22_05]柏崎刈羽原発「信を問う」なら知事選挙では? 再稼働を容認した花角英世知事のセコすぎる技に新潟県民は…(東京新聞2025年11月22日)
 
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柏崎刈羽原発「信を問う」なら知事選挙では? 再稼働を容認した花角英世知事のセコすぎる技に新潟県民は…

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 東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働を容認した花角英世知事。21日の記者会見では、この判断について県民に「信を問う」方法も明らかにし「県議会に信任か不信任か判断を仰ぎたい」とした。「信を問う」と言えば、知事選が想定されたが、花角知事は選択しなかった。再稼働容認の自民党が過半数の県議会に判断を委ねれば、数の力で押し切れるとの思惑がちらつく。(荒井六貴、浜崎陽介)

 ◆自民が53議席のうち32議席を占める県議会で

 「県議会にお諮りすることを選んだということだ。これまでの手続きを含めて、私に任せていただけるかということ」。花角知事は21日の会見で、県民に信を問う方法をそう説明した。

東京電力柏崎刈羽原発(背景写真)の再稼働を容認することを表明した花角知事=21日、新潟県庁で(浜崎陽介撮影)

 再稼働の是非を巡り、花角知事は判断後に、県民に「信を問う」と繰り返してきた。具体的な方法について2022年に知事選で再選した際、「一般的な語感からすれば、存在をかけるという意味合いが強い。知事選も当然一つの形だ」とした上で「議会の不信任や住民投票も、可能性としてはある」と述べていた。
 信を問う方法は、来春にも予定される知事選が有力視されたが、自民内で「県議会」を求める声が強くなっていた。県議会は53議席のうち自民が32議席。自民の中堅県議は「知事選の争点に再稼働があると、大きなウエートを占める。福島みたいになるのが嫌だから反対という人が多くなる。それが正しい判断方法とは思わない」と指摘する。

 ◆ゴールまで安全な道を…考えた結果

 新潟県では昨年10月の衆院選で、再稼働に慎重な立憲民主党が小選挙区全5区で議席を獲得。知事選で再稼働が争点になった場合、自民が支援する花角知事は敗北する可能性があった。(後略)
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