[2024_07_11_03]伊方原発3号差し止め訴訟、活断層調査について証言 山口地裁岩国支部(中国新聞2024年7月11日)
 
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伊方原発3号差し止め訴訟、活断層調査について証言 山口地裁岩国支部

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 山口県内などの住民174人が四国電力に伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の運転差し止めを求めた訴訟の26回目の口頭弁論が11日、山口地裁岩国支部であった。
 原告側証人の学識経験者が活断層の調査について証言した。
 京都大の芦田譲名誉教授(エネルギー学)は、伊方原発が立つ佐田岬半島北側の中央構造線について、より詳しく活断層を調査できる方法を採用する必要性を強調し、「既存の2次元の探査では抽出できない複雑な地下構造を3次元では立体的に把握できる」と訴えた。
 被告側は反対尋問で、活断層は2次元でも調査できると指摘。
 国の原子力規制委員会の新規制基準に基づいた2次元の調査で、佐田岬半島の北600mには活断層が存在しないとのこれまでの主張を述べた。
 10月24日の次回口頭弁論では、阿蘇山の噴火リスクについて双方の主張と原告側の証人尋問が予定されている。(大平健幹)
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