[2024_06_12_04]第14回原子力規制委員会_令和6年06月12日_日本原燃(株)廃棄物埋設施設確認申請に対する確認に係る公開会合の結果概要_議事録(抜粋)(原子力規制委員会2024年6月12日)
 
参照元
第14回原子力規制委員会_令和6年06月12日_日本原燃(株)廃棄物埋設施設確認申請に対する確認に係る公開会合の結果概要_議事録(抜粋)

 04:00
令和6年度原子力規制委員会第14回会議議事録

令和6年6月12日(水)

原子力規制委員会

令和6年度 原子力規制委員会 第14回会議
令和6年6月12日
10:30〜11:50

原子力規制委員会庁舎 会議室A
議事次第
議題1:日本核燃料開発株式会社に対する原子力規制検査の結果及び今後の対応方針
議題2:日本原燃(株)廃棄物埋設施設確認申請に対する確認に係る公開会合の結果概要

議題3:原子力規制検査における課題に対する取組状況及び対応方針
(中略)

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 次の議題は「日本原燃(株)廃棄物埋設施設確認申請に対する確認に係る公開会合の結果概要」です。

 説明は核燃料施設等監視部門の村田管理官からお願いいたします。

○村田原子力規制部検査グループ安全規制管理官(核燃料施設等監視担当)
 核燃料施設等監視部門の村田でございます。

 それでは、 資料2 に基づきまして御説明させていただきます。
 まず趣旨でございますけれども、本議題につきましては、今年令和6年の第5回、4月24日に開催されました原子力規制委員会におきまして、公開会合の実施について御了承いただいてございます。その公開会合につきましては6月4日に開催してございますので、その結果について御報告をするものでございます。
 2ポツに公開会合の結果概要という形で簡単に書いてございますけれども、公開会合におきましては、日本原燃の方から覆土の仕様を事業変更許可時に説明したものから変更するということにつきましては、技術基準への適合を説明するために性能に関するデータを拡充する必要があり時間を要すること、また、早期に埋設施設を覆土することが安全上重要と考えているということから、覆土の施工完了期日を優先する形で事業変更許可時に説明した覆土の仕様に戻すという趣旨の御説明がございました。
 これに対しまして、戻すということについては構わないのですけれども、それを踏まえた上でも、やはり技術基準への適合ということを確認するという観点から、以下の指摘を会合の中で行ってございます。四つほど挙げてございますけれども、覆土の確認を実施するために必要な情報、例えば覆土の詳細な仕様、それから、施工の方法、性能評価に必要な透水性及び吸着性に関するデータ、巨視的透水係数の算出方法の妥当性、施工における品質管理であるとか管理基準などといった項目の情報を示すこと。それから、施工に先立ってモックアップ施設で性能要求を満足するということをまずは示すこと。それを踏まえた形での試験の結果と施工との関係を明示すること。それから、先ほど覆土の期間内に施工するというお話がございましたので、そこに施工ができるように計画的に進めること。
 それから、今回、本事案が元々数値を変えますというお話がありましたが、去年の6月頃に廃棄物埋設施設確認申請を受けた際に数値が変わるというお話がございました。その後、我々からは、何度も技術基準の適合に資するためのデータの提供であるとかそういったところについて質問、コメントを投げかけていたのですけれども、なかなか回答が返ってこないという状況がございましたので、こういった対応について原因究明、改善を行うというお話もございましたので、こういった辺りは規制検査の中でしっかりフォローしていきますという話をさせていただいているところです。
 3ポツの今後の進め方でございますけれども、元々数値が変わる、仕様が変わるということで公開会合を実施して、中身を確認するということでお話をさせていただきましたけれども、今回、数値を戻すというお話でもございましたので、今後につきましては日本原燃の検討の状況、それから、今回2ポツに書いてあります我々から指摘した事項の対応状況につきましては、定期的に面談を行う形で確認していこうかと考えてございます。ただし、また何か新たな論点であるとか技術的なものが出てくるということが確認された場合には、再び公開会合を開催して内容の確認を行うということを考えてございます。御報告は以上でございます。

○山中委員長
 質問、コメントはございますか。
 どうぞ。

○田中委員
 今、説明があったとおりでございますが、また、前の原子力規制委員会でこういうふうな公開の会合をやるというときの説明があったかと思いますけれども、今回対象となってございますピット処分なのですけれども、これは第二種廃棄物埋設につきまして設工認(設計及び工事の計画の認可)がないものでございまして、このようなものについてどのように事業変更許可時に説明したものと一緒になっているかどうか、変わらないかどうかを検査でもって確認していくということは我々にとって大変重要なことであります。6月4日の公開会合では、そういうこともあって、私以外にも核燃料施設等監視部門の人とか研究炉等審査部門の人と、それに本件に絡んでの専門家である放射線・廃棄物研究部門の方々が参加していただきまして、当日は様々指摘を行ったところでございます。

○山中委員長
 質問、コメントはいかがでしょう。
 どうぞ。

○杉山委員
 今回、指摘としてこの四つポツで書かれていまして、そのうちの最初の二つは割と技術的な、つまり、必要な性能を持っているということを示せというようなことかと思います。この二つの指摘というのは、今回、前回一回仕様を変更しますというのがあって、結果的にまた戻しますというこの経緯があって初めてこの二つのポツが出てきたのか、それとも最初から今の仕様だったとしてもこの二つは確認するということだったのか、どちらか教えてください。

○村田原子力規制部検査グループ安全規制管理官(核燃料施設等監視担当)
 核燃料施設等監視部門の村田でございます。
 こちらについては、元々変更しようがしまいが確認するものとして必要なものでございますので、当初から我々はこういったものが確認できるデータをお示しくださいというお話をしていたので、我々が指摘する中身については当初から変わっていないと思っています。ただ、そのデータが出てこなかったというところですので、今後これについては引き続き確認していくということかと考えてございます。

○杉山委員
 分かりました。ありがとうございます。

○山中委員長
 そのほかいかがでしょう。
 どうぞ。

○石渡委員
 参考までにお聞きしたいのですけれども、四つのポツの2番目のモックアップ施設というのはどの程度の規模のものなのですか。

○細野原子力規制部検査グループ核燃料施設等監視部門企画調査官
 核燃料施設等監視部門の細野でございます。
 事業者の方からこれからどういうものを造るかというのも含めて面談で確認していくことになろうかと思います。

○石渡委員
 今までにこういうものを造ってもらった例というのはあるのですか。これが初めてなのですか。

○細野原子力規制部検査グループ核燃料施設等監視部門企画調査官
 核燃料施設等監視部門の細野でございます。
 現在、第1ピットの脇に礫入りのもので作ったものはございます。なので、今回礫を抜いたもので新たにモックアップ施設をどこかに造って、いろいろな数値データを取る必要があると原子力規制庁としては考えてございます。

○石渡委員
 今あるものというのはどれぐらいの大きさのものですか。

○細野原子力規制部検査グループ核燃料施設等監視部門企画調査官
 核燃料施設等監視部門の細野でございます。
 幅4メートル、全長で15メートルという非常に小さなものでございます。

○石渡委員
 分かりました。ありがとうございました。

○田中委員
 もちろん今、石渡委員が言われるように大きさも大事なのですけれども、これは人工バリアですから、ある程度の期間バリア性能を持っていないといけないということはありますから、それなりのモックアップ試験も試験期間もしっかりと考えてもらわないといけない。逆に一日で終わるわけではないというところもあります。

○山中委員長
 そのほかいかがでしょう。よろしいですか。
 これは、田中委員が御説明されたように、事業の許可から操業の開始ですね。その間、設工認の審査がないので、かなり細かい確認を検査の中でしないといけないという難しさがあったのではないかなと思います。書類上の例えば材質確認ですとか、あるいは性能確認をまずしていただいて、実際にモックアップで本当にその性能が出るのか、あるいは材質がその許可どおり行くのかというところをこれから確認していただかないといけないと。当初、許可どおりでない覆土を使うという状況であるということで、これは改めて公開の場で本当にそうなのかということを聞いてほしいというのが原子力規制委員会の意見だったかと思いますし、公開の場で許可どおりの材質で覆土は作りますということで、そういう宣言を事業者にしていただいたということで、これからはやはり検査の中で少し詳しく見ていただくということかと理解していますけれども、その流れでよろしいですか。

○村田原子力規制部検査グループ安全規制管理官(核燃料施設等監視担当)
 核燃料施設等監視部門の村田でございます。
 御理解のとおりでございまして、この後は面談の中でこういった形でここで指摘している事項がございますので、その辺のところを確認していきたいと思ってございます。

○山中委員長
 ちなみに、書類にも出てきていますけれども、施工期間内に施工が完了するという何かこの期間で工事を終わりなさいという期間を許可の中で設けているわけですか。

○村田原子力規制部検査グループ安全規制管理官(核燃料施設等監視担当)
 核燃料施設等監視部門の村田でございます。
 許可の中で完了時期というのを明示してございますので、彼らとしてはそれを目指す形で施工していくということを言ってございますので、具体的にどういうスケジュール感でやっていくのかというところはまだ示されていませんので、そこも含めて今後を見ていくことになろうかと思います。

○山中委員長
 よろしくお願いします。当然、ヒアリングで事実確認をしていただくとともに、検査の中で実際に性能が出るかどうかということについては見ていっていただくということで、必要であれば、原子力規制委員会にまた何かあれば報告をしていただくなり、公開の場で意見を聴取していただくということが必要かと思いますし、それは適宜判断をしていただいて進めていただければと思います。
 そのほか、委員の方からよろしいですか。
 それでは、本件、報告を受けたということで終了にしたいと思います。
 議題の2、終了いたします。
(後略)
KEY_WORD:低レベル埋設-覆土の粘土の割合を減らす_:ROK_LOW_: