[2024_07_01_09]東海第2原発の施工不良は「造り直し前提」、原子力規制委員会が補強案に難色(日経クロステック2024年7月1日)
 
参照元
東海第2原発の施工不良は「造り直し前提」、原子力規制委員会が補強案に難色

 04:00
 日本原子力発電(原電)の東海第2原発(茨城県東海村)で工事中の防潮堤の基礎に施工不良が見つかった問題で、原子力規制委員会は原電が申請した補強計画の認可に難色を示している。施工不良の調査が不確かであることを理由に、基礎の造り直しも検討するよう、2024年6月18日に開いた審査会合で求めた。
 原電は東海第2原発の防潮堤となる鋼製防護壁の工事を、安藤ハザマ・五洋建設・若築建設の共同企業体(JV)に発注した。この工事は23年6月以降、防護壁の柱状基礎にコンクリートの充填不足と鉄筋の変形が判明したため中断している。この施工不良による不具合は当初、南北2カ所ある基礎のうち南側で発覚し、後に北側でも見つかった。
 原電は24年1月、防潮堤の基礎を補強する方針を打ち出した。基礎を構成する地中連続壁の内側(中実部)には、未充填箇所にコンクリートを補充した上、鉄筋を追加する。外側(地山側)は目視できないことからコンクリートを補充しない。中実部の強度の向上によって、地山側の充填不足を補う。
 原電は24年2月、原子炉等規制法に基づき、防潮堤の基礎の補強計画に対する認可を原子力規制委員会に申請した。計画の検討には安藤ハザマが参画した。(後略)
KEY_WORD:東海第2_鋼製防護壁_不備_:TOUKAI_GEN2_: