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副社長に沼畑氏 原燃
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　日本原燃は30日、取締役会を開き、新たな代表取締役副社長に沼畑秀樹顧問を起用する人事を内定した。
　沼畑氏は3月まで東北電力の青森支店長を務め、現在は同社執行役員待遇の立場で原燃へ出向中。原燃は再処理工場（六ヶ所村）の完成・操業を見据え、地元の理解を得る「地域対応」の体制強化を図るとしている。6月28日の株主総会後の取締役会で正式決定する。
　沼畑氏は青森市出身、学習院大学法学部卒。1985年に東北電に入社し、執行役員青森支店長を経て2024年4月に原燃顧問へ就いた。専務執行役員の森則之・青森地域共生本社代表の退任に伴い、沼畑氏は同代表も担う。東北電執行役員待遇は退く。代表取締役の増田尚宏社長、仙藤敏和、大柿一史両副社長は再任となる。
　原燃は組織改編も発表。高度化するサイバー攻撃への対応力強化に向け、「情報・システム統括本部」を新たに設ける。「最高情報セキュリティ責任者」を務める専務執行役員に、森鐘太郎常務執行役員が昇任する。
　新たな常務執行役員には、北川健一執行役員が内部昇格するほか、関西電力から新たに木島和夫・執行役員高浜発電所長を迎える。松田孝司常務執行役員は退任する。執行役員候補は新任の吉田薫理事ら20人で、そのうちプロパー（生え抜き）は3人となる見通し。
　　　　（佐々木大輔）