[2024_05_22_02]「核のごみ」最終処分場選定で質疑も 玄海町で国内外の有識者ら意見交換(佐賀新聞2024年5月22日)
 
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「核のごみ」最終処分場選定で質疑も 玄海町で国内外の有識者ら意見交換

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 原子力政策に関する国内外の有識者らによる意見交換会が21日、玄海町の町民会館で開かれた。アジア諸国が原子力利用に長い歴史を持つ欧米などの知見などに触れる機会として設定されたが、原発の高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた文献調査の受け入れを玄海町が表明したことを受け、最終処分場に関する質疑もあった。
 意見交換会は国際機関「東アジア・アセアン経済研究センター」が主催。欧米(3カ国)から5人、アジア諸国(9カ国)から12人が参加、玄海町からは脇山伸太郎町長や町議会原子力対策特別委員会の岩下孝嗣委員長らが出席した。
 元欧州議会議員のエイヤ・リッタ・コルホーラ氏(フィンランド)は、「核のごみ」最終処分場選定について▽意思決定の透明性を徹底する▽拒否権があることが信頼関係の構築に寄与した▽住民に意見を言う権利があることを認識する−などが重要だと指摘した。
 一行は九州電力玄海原発や玄海エネルギーパーク、義務教育学校の玄海みらい学園を視察した。23日には大阪市で「電力消費地から原子力について考える」シンポジウムが開かれる。(松岡蒼大)
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