[2024_02_10_50]2024能登半島地震の実態_志賀2号機_常設代替交流電源設備_山崎久隆_P30(たんぽぽ2024年2月10日)
 
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2024能登半島地震の実態_志賀2号機_常設代替交流電源設備_山崎久隆_P30

 14:30
[ 動画先頭:1:00:49〜 ]
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 こういった(変圧器の油漏れ)ことが起きると危険だ、ということを反対派が言うと、実際にはもっと十分な設備があって、電源喪失などはしないのだという説明がこれです。
 この図の出所は北陸電力ですが、北陸電力がこれを誰に配ったかというと、原子力規制委員会の委員長が現地視察した時に、事故の時じゃなくて、前にですね。
 一昨年の7月に視察した時に作った書類だそうなんですけど、驚くのは見学してきた中学生くらいに見せるようなレベルであって、とても規制委員会の専門家にこれ本当に配ったのかと思うようなレベルで、この内容の審査をそもそも規制委員会が認可しているんでしょう、そういう内容で十分、理解、熟知しているはずの人がこの書類を見て、何を感じているのかなという、不思議な書類です。
 常設代替交流電源設備というものがあります。私たちが皆さんと一緒に志賀原発が非常時にどんな対応を取っているかを調べようと思うんだったらこういう図でちょうどいいんですが、これは専門家にだしたものですから・・・。
 ここに代替所内電気設備建屋、発電機があります。低圧電源車があります。
 さらには水を溜めた貯水槽、タンクがあります。
 そういったものを使って、外部電源が失われたときでも、炉心に注水しますいうような図になっています。
 問題なのは、このあたりが、大きな地震の時に、こういう、建屋に入る入り口の所は、普通のビルもありますよね消火栓繋ぐところ、それと同じです。消火栓とかあって、そこから入れているんですね。
 そういう風にして入れて。内部の配管が壊れていなければ、炉心まで行くでしょう。実はこの考え方はですね、福島第一原発と、何ら変わらないんですよ。だから特別なことをやっているとかは、全然そんなことない。要は、ここの配管のために福島第一と違うのは、繋いだってくらい。給水系にね繋いだというくらいでして、やっていることはほぼ同じです。
 原子力圧力容器の中に入れるといっても、中の圧力は普通運転時には70気圧以上あります。そんな中に入るわけがありません。せいぜい10気圧ぐらいの圧力しかかけられない。
 そうすると、それ(70気圧)を打ち負かしても入ることは不可能ですから、この中の圧力を10気圧以下に下げなければいけない。すなわち減圧がさきで、減圧が成功すれば水が入るでしょう、という説明なんですね。
 福島第一原発の2号機は典型ですが、減圧で失敗しているわけです。減圧に失敗したことで、水が入らなかったという意味で言うならば、ここを減圧できなければ、結局おんなじことをやっていることになる。なんら目新しくなんかないじゃない。ってツッコミを入れるための図だろうと、思ってるんですけど。 これを山中委員長に渡したそうですから、何を考えているんだろうなと思います。


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