[2024_02_10_21]2024能登半島地震の実態_隆起により座礁した漁船_山崎久隆_P59(たんぽぽ2024年2月10日)
 
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2024能登半島地震の実態_隆起により座礁した漁船_山崎久隆_P59

 14:59
[ 動画先頭:1:20:50〜 ]
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 もう漁船も座礁するような状況です。
 これをですね核燃の輸送船で考えてみてください。
 漁船なら引き揚げることができるでしょうが、核燃料の輸送船がこういう事態に遭遇したらどうなるかというと、ゴツゴツとした岩場に座礁するわけですよね。
 二重船殻構造になっているから簡単に沈まないとはいえ、こういったところで、今度は波に揉まれて、ガリガリやられるわけです。それでも健全な船なんて、考えられません。その船が沈没すれば乗っかっているのは高レベル放射性廃棄物物質でところの使用済み核燃料がそのまま海底に沈んでしまういうことになります。
 なので、こういった地形のところにある原発から使用済燃料を運び出そうとしているときに、仮にこういった地震が発生したら、原発が破壊されなかったとしても、使用済み核燃料が海底に沈むなり、破壊されるなりという、そういう事態になります。
 低レベル放射性廃棄物も船で輸送するわけですから。低レベル放射性廃棄物のドラム缶が海水にぶちまけられる。
 というようなことも、考えなくちゃいけません。輸送時というのは全く、こういった地震津波に襲われるということを、想定していません。想定しただけでも、実際に原発から何も運び出すことはできない。まあ、陸上となる別ですが海上輸送でですね。
 使用済燃料や放射性廃棄物を六ケ所村などに運ぶなんてことは到底不可能だいうことがわかると思います。なにしろ地震や津波はいつ襲ってくるかわからない。荷揚げの真っ最中に襲ってくる可能性がないと誰が言えるんですか?という状況です。
 そういった意味でも、使用済み核燃料を頻繁に輸送していた90年代の、あるいは2000年代の日本の原子力産業がいかに無謀なことをしていたのかということがよくわかると思います。
 今は六ケ所再処理工場も動いていませんし、むつの使用済み燃料貯蔵施設も動いていませんから、そこに輸送船が向かってはいませんが、来年にはですね、これらも稼働し始める可能性があります。
 そうすると、日本中でたまりにたまっていた使用済み核燃用を、そらとばかりに青森県に運ぼうとするかもしれません。
 そんなことになれば、個別の原発もこんな風になってしまって大きな事故になる可能性もありますが、もう一つむつ小川原湖にある六か所再処理工場の荷揚げ場であるとか、あるいは、むつ関根浜にあるRFS、燃料陸揚場の防波堤とか、そういったところに船が着岸して荷揚げをやっている最中に、こういう地震津波が下北半島でも起こります。
 のでそういったことが起きれば大惨事が下北半島周辺で起こるということです。
 そういったことが起きれば、大惨事が起きます。
 それを引き起こしたのは、私たちが電気を使っている東京電力だの、あるいは北陸電力などという電力会社のやっている原発事業により発生した使用済み電流ですから、当然、発生者責任が電力会社や私たち消費者にかかってくるだろう、ということで、そういう輸送を阻止する責任も私たちにはある。ということを強調しておきたい、この能登の地震でそこがやはり一つ浮き彫りになっただろうと思います。


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