[2024_02_10_09]2024能登半島地震の実態_北陸電力志賀原発周辺のモニタリングポストの測定状況_山崎久隆_P71(たんぽぽ2024年2月10日)
 
参照元
2024能登半島地震の実態_北陸電力志賀原発周辺のモニタリングポストの測定状況_山崎久隆_P71

 14:71
[ 動画先頭:1:34:51〜 ]
[ レジュメ参照元 ]
 それがさらにこの図です。
 これは原発の周辺にあるモニタリングポストの状況を表しています。
 南側は震度も小さいし、電気も来ているので当然測定できているんですが、北側見てください、黒いのが全部停止しているわけです。欠測と書いてあります。
 これは石川県が設置した30キロ圏内にあるモニタリングポストでして、これが破壊されて、どうして止まっているかは、全部わかっているわけではないので、破壊とは限りませんが、電力が止まっただけなのかもしれません。バッテリーが切れたとかね。
 そういっただけかもしれませんけども、いずれにしても30キロ圏内の、最も主要な場所、5キロ圏内は直ちに避難、30キロ圏内が屋内退避ということを考えるならば、屋内回避する基準というのは、空間線量から決めます。
 空間線量がどのくらいまで上がったら、どれくらい超えたら避難開始ですよ。避難開始しなくちゃいけないかもしれない放射能が向かっているかもしれない、というのを、どうやって知るのかといえば、モニタリングポストなんです。それが機能していなかったら、その肝心な情報が伝わらないわけですね。
 これは飯館村事件なんです。飯館村というのは福島第一原発から見て50km以上離れたところでした。したがってモニタリングポストもほとんどないんですね。
 そんな遠い所に作る必要があると思っていなかった。そうすると、飯館村でも放射性物質が飛んできて、環境放射線量がどんどん上がっていった、それに対して、測定する方法が住民には、なかったので、どのくらいの放射能が迫っているかわからなかった。
 現地に原子炉研究開発機構の人間が入っていって、空間線量を測定してみたら、驚くべき高さ、年間百ミリシーベルト超えるかもしれない、という値がでて来る。それでは大変だ。逃げなくちゃいけないって指示出したいんだけれども、原子力研究開発機構には避難指示出す権限なんかありませんので、これは大変だということで、情報だけ持ち帰るんですが、その時そばにいた住民にこんな所に行っちゃいけない逃げた方がいいと言った人がいるらしいんです。ね。そんなこと言われても逃げられないですよね。

 それと同じ現象で起きる可能性があったわけですね、もしも放射を放出していれば、この人たちは空間線量を測ることもできずに、モニタリングコストの欠測ですから、放射能が来ているんだかいないかもわからないまま放置される。
 これが地名で言うたら、これは輪島市ですね。輪島市がそういう悲惨な状況に追い込まれる状況になりかけていた。もちろん放射能は今回出てませんから、そういうことは現実には起きなかった。ですけれども、もしも志賀原発でそういう環境への大量の放射能放出事故が起きたとするならば、この地震でここが欠測するんですから、ここで地震がおきれば、この辺が欠測するのではないか。。

 結局モニタリングポストによって空間線量を図り、屋内退避なのか、それとも避難指示なのか、それを判断するという、その仕組み自体が崩壊している。ということなんです。
 空間線量すら測定できない状態で、どうやって逃げるんですか。それが分からない状況を出現させてしまったと。いうことはこれは重大な問題なんです。


KEY_WORD:能登2024-0210山崎講演_:FUKU1_:NOTOHANTO-2024_:SIKA_: