[2023_06_19_09]特定原子力施設の実施計画の審査等に係る技術会合_第11回会合_議事録(原子力規制委員会2023年6月19日)
 
参照元
特定原子力施設の実施計画の審査等に係る技術会合_第11回会合_議事録

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 特定原子力施設の実施計画の審査等に係る技術会合
 第11回会合
 議事録
 日時:令和5年6月19日(月)13:30〜16:26
 場所:原子力規制委員会 13階会議室A

 出席者
 原子力規制委員会担当委員
 石渡 明 原子力規制委員会委員
 伴 信彦 原子力規制委員会委員
 田中 知 原子力規制委員会委員

(中略)

 議事

 ○森下審議官 それでは、定刻になりましたので、ただいまから特定原子力施設の実施計画の審査等に係る技術会合の第11回会合を開催いたします。
 本日は、議題の1の地すべり関係には石渡委員が、それから、議題2以降は、伴委員及び田中委員が参加いたします。
 配付資料の確認は、各自でよろしくお願いいたします。
 本日の議題ですけれども、一つ目が、先ほど申し上げました福島第一原子力発電所における地すべりの可能性の検討について。それから、二つ目が放射性物質の分析・研究施設第2棟の設置に関する実施計画の変更認可申請について。それから、三つ目が廃スラッジ回収施設の設置に関する実施計画の変更認可申請について。それから、その4の四つを予定しております。

 それでは、第1の議題、福島第一原子力発電所における地すべりの可能性の検討について、入りたいと思います。
 これにつきましては、過去の1F技術会合で指摘をいたしました、福島のサイトに海側から高台に斜面がありますけれども、その斜面について、Ss900を用いた検討を実施することと、その結果の重要施設への影響についてでございます。
 それでは、東京電力から、まず10分ぐらいで資料の説明をしていただいて、その後、質疑に入りたいと思います。東電から資料1-1を用いて説明をお願いいたします。

○岡本土木水対策技術G(東京電力HD) 東京電力の岡本でございます。
 資料の表紙ですね、耐震重要施設の周辺斜面による波及影響についてと、この資料の説明をしてまいります。

(中略)

○森下審議官 それでは、石渡委員。
○石渡委員 委員の石渡です。
 以前の敷地内の浅い部分の地質、これに関するそちらで出していただいたデータを見ると、ここは段丘になっているわけですけれども、段丘の上のほうにはローム層とか、そういう地層があって、下のほうに東電が富岡層と呼ぶ地層があるわけですね。その境目のところ、富岡層の一番上にローム層が乗っかっている、その富岡層の最上部のところが非常に風化が進んでいるということが分かったという事実があるわけですね。特に、それが海沿いに近いところ、まさにここで今日問題になっている、一番海側の崖に近いところで風化部が厚くなっているというデータが御社の調査によって明らかになったと私は理解しております。
 それに基づいて考えれば、やはりこの斜面というのは、もちろん大きな地震が来たときに崩れやすいというのは、今日言われているとおりだと思うのですけども、風化部がそれだけあるということは、さして大きな地震でなくても、あるいは全く地震が来ない状況でも、すべる可能性がやはりあると思うのですね。そういう意味で、もちろん被害の想定をきちんとやって、その上で判断するというのは、それはそのとおりだと思うのですけども、ただ、20mですか、ぐらいしか離れていないところにそういう斜面があって、しかも中ほどのところにそういう風化部があるというこの地質を考えると、これはやはり、何も対策をしなくていいということにはならないだろうというふうに私は考えております。
 その辺の検討をできるだけ早くやって、最近は、ほとんど毎年のように御社の福島第一、第二のサイト、強い地震に襲われておりますので、今後もそういう可能性が非常に高いということを念頭に置いて、なるべく早く検討していただきたいというふうに考えております。
 以上です。
○森下審議官 東京電力のほうから何か。
○梶山バイスプレジデント(東京電力HD) 東京電力、梶山でございます。
 委員、御指摘ありがとうございます。今御指摘あったことを踏まえまして、というか、おっしゃるとおりでございますので、できるだけ早く検討をし、それを御報告して御相談させていただきたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。
○森下審議官 そのほか、細かいことでもあればですけども、よろしいですか。
 それでは、議題1ですけども、ちょっと繰り返しにはなりますけれども、今日議論したとおり、共用プールから使用済み燃料がなくなる時期が見通せないという中で、何らリスクを低減させる検討をしない、対策を実施しないということは、適切ではないと考えます。
 先ほど東電からもありましたけれども、何らかの合理的な対策を検討すべきと考えますので、まずは検討のスケジュールですね、対策についての、それをなるべく早く示していただくようにお願いしたいと思います。
 また、今日ばらばらと発言出ましたけども、対策工事にも軽重様々あると思いますけれども、今後、具体的にどのような対策工事とか、どのような考え方に基づいてということで議論をしていきたいと思いますので、また考えが東京電力のほうでまとまったら、技術会合で議論ができればと思います。
 本件、以上のような進め方でまとめたいと思います。東電側、何かありますでしょうか。
○飯塚廃炉技術担当(東京電力HD) 東京電力、飯塚です。ありがとうございます。
 我々としても、スケジュール感をきちんと共有させていただきながら進めさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 以上です。
○森下審議官 それでは、議題の1はこれで終わりにしたいと思います。

(後略)
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