[2023_12_23_06]基準地震動策定へ 東北電東通原発(東奥日報2023年12月23日)
 
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基準地震動策定へ 東北電東通原発

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 原子力規制委員会は22日、東通原発1号機(東通村)の審査会合を開き、海洋プレート内地震に関する東北電力の説明を了承した。個別の地震の議論はほぼ終わり、東北電は次回以降、これまでの審査を踏まえて見直した基準地震動(耐震設計の目安となる揺れ)を示す方針。現段階では基準地震動を600ガルに設定しているが、修正される可能性がある。
 東北電は同日の会合で、2022年3月に福島県沖で発生した地震を反映させた評価について説明した。この地震は海洋プレート内地震としては東北地方で最大規模を観測したため、東北電は審査済みとなっていた「敷地ごとに震源を特定して策定する地震動」の分野で追加の説明を続けていた。
 震源を特定しない地震動の評価は今年8月に審議が終結していた。地震・津波審査を担当する石渡明委員は「おおむね妥当な検討がなされた」と述べ、今後、基準地震動の説明をするよう東北電に求めた。
 (加藤景子)
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