[2023_11_22_09]鳥島近海 海底に噴火活動によるカルデラ状の地形を確認(NHK2023年11月22日)
 
参照元
鳥島近海 海底に噴火活動によるカルデラ状の地形を確認

 6時58分
 先月9日に太平洋沿岸で津波を発生させた地震の震源の伊豆諸島・鳥島近海をJAMSTEC=海洋研究開発機構が調査した結果、海底に火山の噴火活動によってできたカルデラ状の地形が確認されました。
 担当者は「津波との関連は分からないが、揺れによる音波の発信源が今回確認された海底火山の可能性は高い」と分析しています。
 先月9日に発生した地震で、太平洋沿岸の各地で最大70センチの津波が観測され、気象庁は鳥島の南の海域を震源としていますが、津波の詳しい発生メカニズムは分かっていません。
 JAMSTEC=海洋研究開発機構は地震の震源にあたる、鳥島の南西およそ80キロにある海底火山の孀婦海山周辺の地形を音波を使って調査しました。
 その結果、過去の噴火活動によってできた長さおよそ6キロのカルデラと呼ばれる巨大なくぼ地が見つかり、その北側には火口の直径が2キロほどある小規模な火山が確認されたということです。
 調査を担当したJAMSTEC=海洋研究開発機構の冨士原敏也主任研究員は「津波を発生させたかどうかはまだ分からないが、先月の地震で観測された音波の発信源が今回の海底火山である可能性は高い。周辺に設置した地震計のデータなどをもとにこの地域でどういう現象が起こっているのか、詳細に明らかにしたい」と話していました。
KEY_WORD:伊豆諸島_津波注意報_: