[2023_09_01_12]充てん材でデブリ固化検討 福島第1原発廃炉プラン(産経新聞2023年9月1日)
 
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充てん材でデブリ固化検討 福島第1原発廃炉プラン

 19:47
 原子力損害賠償・廃炉等支援機構は1日、東京電力福島第1原発の廃炉での技術的な助言をまとめた令和5年版「廃炉戦略プラン」の要旨を公表した。3号機で溶け落ちた核燃料(デブリ)を取り出す方法の候補として、原子炉圧力容器に充てん材を流し込んでデブリごと固め、砕いて回収する新工法を盛り込んだ。
 デブリ取り出しは廃炉の最難関。要旨では新工法について、放射性物質を遮る機能を備えた充てん材として何を選ぶのかや、廃棄物の量が増えることなどを課題に挙げた。
 この他、デブリに水をかけながら空気中で取り出す「気中工法」、原子炉建屋全体を構造物で覆い、建屋ごと水没させた上で取り出す「冠水工法」も候補で、技術的に成立するか、地元の支持を得られるかといった観点から検討する。
 機構の担当者は「来年春ごろには工法を絞り込みたい」と話した。
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