[2023_09_11_04]モロッコ地震“他のプレート”に影響は…? 被害拡大の理由は「社会的要因の方が大」(テレ朝NEWS2023年9月11日) |
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18:55 いまだ被害の全容が掴めないモロッコの地震。 この地震が、他の地域に影響を与えることはあるのでしょうか。地震活動に詳しい、元気象庁長官の西出則武さんに聞きました。 ■モロッコ地震のメカニズム そもそも今回の地震は、アフリカ大陸の北部・モロッコの内陸で発生しました。 地図に地中の「プレート」を重ねてみると、「ユーラシアプレート」と「アフリカプレート」が接する境界の南側で地震が起ったことが分かります。 西出さんによりますと、プレート同士は常に押し合うなどして、お互いに力を及ぼし合っているそうです。 今回の地震では、その力のストレスがアフリカプレートの方にたまり、それがはじけて、断層にズレが起きたと考えられます。 ■「他のプレート」に影響は…? 一方のユーラシアプレートの上には、私たちが暮らす日本の一部が位置しています。 地球には、このユーラシアプレートを含めた十数枚のプレートがビッチリと並んでいます。それぞれが、ぶつかったり引っ張り合ったり沈み込んだりして影響を与え合っています。 では今回の地震が、他のプレートに影響を及ぼすことはないのでしょうか。西出さんは「影響が及ぶ範囲は狭い」とみているそうです。 その理由について、西出さんは「今回の地震はマグニチュード6.8で、日本でいうと震度5強〜6弱程度のもの。プレート全体に刺激を与えるものではない」と説明します。 ■被害拡大の理由「社会的要因の方が大きい」 ただモロッコでは、死者2100人を超える大きな被害が出ています。 このことについて西出さんは、「地震そのもののエネルギーというより、建物の耐震化が進んでいないなど、社会的な要因の方が大きいのではないか」と話していました。 (スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2023年9月11日放送) |
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