参照元
島根原発2号機 中国電力来年8月再稼働へ「使用前確認」申請
　17時18分
　松江市にある島根原子力発電所2号機について、中国電力は来年8月の再稼働を目指し、11日、原子力規制委員会に再稼働に必要な事業者側の検査が適切に行われたことを確かめてもらう「使用前確認」を申請しました。中国電力が2号機の再稼働について具体的な時期を示したのはこれが初めてです。
　島根原発2号機について、中国電力は再稼働に向けて安全対策工事を来年5月までに完了させる見通しを示していました。
　こうした中で中国電力は11日、2号機の来年8月の再稼働を目指し、原子力規制委員会に事業者側の検査が適切に行われたことを確かめてもらう「使用前確認」を申請しました。
　中国電力が2号機の再稼働について具体的な時期を示したのはこれが初めてです。
　中国電力は来年6月に原子炉に核燃料を入れたあと、8月に原子炉を起動して再稼働させ、9月には営業運転を再開するとしています。
　2号機は設備ごとの耐震性など、詳しい設計をまとめた工事計画が8月30日に原子力規制委員会から認可され、今後は設備の運用方法などのルールを事業者が定めて申請する「保安規定」の審査と「使用前確認」が進められることになり、再稼働に必要な手続きが最終段階を迎えることになります。原発が立地する島根県と松江市は去年6月までに2号機の再稼働に同意していますが、原子力災害が起きたときに備え、避難計画の実効性を高めるなどの対応が急務となっています。

　中国電力が島根原子力発電所2号機を来年8月に再稼働させる計画を示したことについて、丸山知事は「原子力規制委員会による保安規定変更認可の審査と、中国電力の安全対策工事が継続中であり、原子力規制委員会には引き続き厳格な審査・確認を、中国電力には真摯な対応を求めていく」とコメントしています。

　中国電力が島根原子力発電所2号機を来年8月に再稼働させる計画を示したことについて、松江市の上定市長は「中国電力には市民の安心・安全を確保する観点から2号機の審査などについて、引き続き、適切に対応していただきたい。また、原子力規制委員会には厳格な保安規定の審査、使用前確認をお願いしたい」とコメントしています。