[2023_09_01_04]福島県沖 底引き網漁が解禁 処理水放出開始後初 (NHK2023年9月1日)
 
参照元
福島県沖 底引き網漁が解禁 処理水放出開始後初

 2023年9月1日 13時08分
 福島県沖の底引き網漁は1日に解禁日を迎え、福島第一原発にたまった処理水を薄めて海に放出する作業が始まってから初めての漁となりました。
 福島県沖の底引き網漁は、資源保護のため毎年7月と8月が禁漁期間と定められていて、9月1日、漁が解禁されました。
 相馬市の松川浦漁港では、相馬双葉漁協による漁業者のための壮行会が午前1時半から行われ、このなかで菊地昌博副組合長は、「処理水が放出されたことは残念だが、漁を頑張っていくしかない。大漁を祈念している」と述べました。
 このあと漁業者たちは船に乗り込み、合わせて20隻が相馬市のシンボル、松川浦大橋をくぐって沖へと向かいました。
 そして、正午ごろから続々と船が港に戻り、福島県沖でとれたアンコウやサバ、アジ、タコなどが次々と水揚げされました。
 荷さばき施設には水揚げされた魚などが入ったカゴがずらりと並び、漁協の職員のかけ声を合図に競り落とされていきました。
 漁協によりますと、1日の水揚げはおよそ19.8トンで、取り引き価格は去年の解禁日と比べて大きな変化はないということです。
 底引き網漁の船主らでつくる団体の会長を務める高橋通さんは、「ようやく始まったなと感じる。きょうは全体の量は少ないがたくさんの種類が水揚げされている。処理水が放出されたが、落ち込んでいてもしかたがないので、12年間続けてきた漁を変わらず続けていきたい」と話していました。

 官房長官「水産業支援に万全を尽くしていく」

 松野官房長官は閣議のあとの記者会見で「わが国の水産業のなりわいを持続するための支援に万全を尽くしていく。輸入規制強化への対応については、きのう、岸田総理大臣から関係閣僚に対し、来週初めまでに対策パッケージを取りまとめるよう指示があったところであり、スピード感を持って早急に対策を具体化し、実行していきたい」と述べました。
KEY_WORD:処理水放出_中国_水産物_全面禁輸_:FUKU1_:汚染水_: