参照元
岸田首相 処理水の海洋放出 国際会議で安全性など説明へ
　2023年8月30日 5時55分
　東京電力福島第一原発にたまる処理水の海洋放出に中国が反発を強める中、岸田総理大臣は来週、ASEAN＝東南アジア諸国連合やG20＝主要20か国の会議に出席し、海洋放出の安全性などを説明して国際社会の理解を広げたい考えです。
　岸田総理大臣は、来月5日から7日間の日程でインドネシアとインドを訪問し、ASEANとの首脳会議やG20サミットなどに出席します。
　この中で岸田総理大臣は、福島第一原発にたまる処理水の海洋放出をめぐって中国が反発を強め、国際会議などで日本への批判を展開していることを踏まえ、放出は科学的な基準に照らして安全性に問題はなく、今後も高い透明性を確保しながら情報発信を続ける立場を説明し、国際社会の理解を広げたい考えです。
　政府関係者は「中国が日本産の水産物の輸入を全面的に停止したことは著しく科学的根拠を欠いた対応であることも浸透させる機会にしたい」と話しています。
　ASEANとの会議には李強首相がG20サミットには習近平国家主席の出席が見込まれることから、日中両国の首脳間で個別のやりとりが交わされるかどうかも焦点となります。