[2023_08_24_03]処理水 きょうにも海に放出 早ければ午後1時ごろ (NHK2023年8月24日)
 
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処理水 きょうにも海に放出 早ければ午後1時ごろ

 2023年8月24日 8時38分
 東京電力は福島第一原子力発電所にたまる処理水を薄めたうえで、24日にも海に放出します。
 政府と東京電力は漁業者などの間で不安が根強い風評被害への対応に万全を期し、国内外で放出への理解を重ねて求めることにしています。
 福島第一原発にたまるトリチウムなどの放射性物質を含む処理水を薄めて海に放出する計画について、政府は22日の関係閣僚会議で気象条件などに支障がなければ、24日に放出することを決めました。
 これを受けて東京電力は準備作業に入り、大量の海水と混ぜ合わせた処理水が計画どおりに薄められているかトリチウムの濃度を測定しています。
 その結果と気象条件を踏まえ、早ければ24日午後1時ごろに放出を始めることを検討しています。
 廃炉への取り組みの一環となる放出にあたって東京電力は小早川智明社長直轄のプロジェクトチームを作り、安全性の確保や風評対策、賠償への対応に向けて体制を強化しました。
 また漁業者などに風評被害が発生した場合の賠償の受け付けも、ことし10月から始めるとしています。
 政府も風評対策として、小売業界などに福島県産の水産物の積極的な販売を要請しているほか、水産物の取引価格が下落した場合などに漁業者を支援する総額800億円の基金を設けました。
 さらに放出に反発する中国や香港政府などに対しても、国際会議などを含むあらゆる機会をとらえて科学的な根拠に基いて説明を行うなど、放出への理解を重ねて求めることにしています。
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