[2023_08_23_11]処理水放出は科学的に問題ないと英機関 香港による日本産海産物禁輸「科学的理由ない」とも指摘(日刊スポーツ2023年8月23日)
 
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処理水放出は科学的に問題ないと英機関 香港による日本産海産物禁輸「科学的理由ない」とも指摘

 [2023年8月23日23時27分]
 東京電力福島第1原発処理水の海洋放出を巡り、科学技術に関する情報を伝える英機関「サイエンス・メディア・センター」は23日、環境や人体へのリスクはほとんどなく科学的に問題ないとする専門家らの見解を発表した。
 英ブリストル大のトム・スコット教授(材料学)は「太平洋に放出された場合、トリチウムは希釈され、通常の海水とほとんど変わらないほどの放射能レベルになる」と指摘。海水には既に少量のトリチウムが含まれており、過大に不安視されるのは「コミュニケーションと教育の不足」が理由との見方を示した。
 オーストラリア・アデレード大のトニー・フッカー准教授も「原子力施設からの放出は世界中で実施されており、環境や人体への影響を示す証拠はない」と強調。福島第1原発の放出地周辺の環境について、包括的で独立したモニタリングを通じて懸念が緩和されることを期待した。
 サイエンス・メディア・センターが行ったオンライン説明会で解説を担当した専門家からは、香港当局による日本産水産物の一部輸入禁止措置を巡り「日本沿岸の海産物を禁じる科学的な理由は何もない」などと決定を疑問視する意見が相次いだ。(共同)
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