[2023_07_18_03]相馬双葉漁協が国と東京電力と意見交換会 放出反対意見相次ぐ(NHK2023年7月18日)
 
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相馬双葉漁協が国と東京電力と意見交換会 放出反対意見相次ぐ

 東京電力福島第一原子力発電所にたまり続ける処理水を、基準を下回る濃度に薄めて海に放出する計画をめぐって、相馬双葉漁協は国と東京電力を招いて意見交換会を開き、漁業者からは放出に反対する意見が相次ぎました。
 意見交換会は、相馬市の施設で開かれ、相馬双葉漁協の組合員、200人あまりが参加しました。
 出席した国の担当者は、IAEA=国際原子力機関が、「処理水放出での人や環境への放射線による影響は無視できる程度のものだ」とする処理水の放出計画についての包括的な報告書の内容を紹介しました。
 続く意見交換では、新地町の漁業者から「放出には納得できない。放出されれば12年前と同じように魚が売れなくなるのではないか不安だ」という声が上がり、これに対し、国の担当者が、「流通業者との連携や、風評を払しょくできるようなPRなどに取り組みたい」と答えました。
 また、相馬市の女性の漁業者が「息子は親の背中を見て漁師になった。息子や若い世代がこれから漁業を続けていけるか不安だ。国には安全と風評への対策を徹底してほしい」と述べると、会場からは賛同の拍手が起きました。
 相馬双葉漁協の今野智光組合長「きょう出た放出への反対意見は漁業者の生の声として国に受け取ってもらいたい。安全と安心は異なり、漁業者は安心していないのでこれからも国には丁寧な説明をお願いしたい」と述べました。
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