[2023_07_01_06]電福島第一原発汚染水(ALPS処理水)海洋投棄について懸念を示す 6/26太平洋諸国フォーラムの声明文 (下) 声明文の最後に出てくる岸田首相との「約束」…など 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)(たんぽぽ2023年7月1日)
 
参照元
電福島第一原発汚染水(ALPS処理水)海洋投棄について懸念を示す 6/26太平洋諸国フォーラムの声明文 (下) 声明文の最後に出てくる岸田首相との「約束」…など 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

◎声明の原文
 https://www.forumsec.org/2023/06/26/statement-pacific-islands-forum-secretary-general-henry-puna-on-the-fukushima-treated-nuclear-wastewater/

◎声明文の原題
 STATEMENT: Pacific Islands Forum Secretary General Henry Puna On the Fukushima Treated Nuclear Wastewater

◎太平洋諸島フォーラム(PIF)とは
 1971年8月、第1回南太平洋フォーラム(SPF:PIFの旧名称)首脳会議がニュージーランドのウェリントンにおいて開催されて以来、大洋州諸国首脳の対話の場及び地域協力の核として発展してきました。
 オーストラリア、ニュージーランド、パプアニューギニア、フィジーなど16か国・2地域が加盟し、政治・経済・安全保障等幅広い分野における地域協力を行っており、事務局はスバ(フィジー)にあります。毎年1回総会を開催し、最終日に総会コミュニケを採択しています。

◎フォーラム加盟国は
 オーストラリア、ニュージーランド、パプアニューギニア、フィジー、サモア、ソロモン諸島、バヌアツ、トンガ、ナウル、ツバル、ミクロネシア連邦、パラオ、マーシャル諸島、キリバス、クック諸島、ニウエ、仏領ポリネシア、ニューカレドニア(16か国及び2地域)。
 日本は、1991年から域外国対話の相手国として、毎年域外国対話に出席するともに、PIF議長などの招へいを通じ人的交流に努めています。

◎声明文の最後に出てくる岸田首相との「約束」

 2月7日、岸田総理大臣と太平洋諸島フォーラム(PIF)代表団との会談が行われ、その中で岸田首相は次のように語っています。
 『岸田総理大臣から、ALPS処理水の海洋放出に関し、日本国民及び国際社会に対して責任を有する日本の総理大臣として、自国民及び太平洋島嶼国の国民の生活を危険に晒し、人の健康及び海洋環境に悪影響を与えるような形での放出を認めることはないことを改めて約束する旨述べました。これに対し、PIF側は、ALPS処理水の海洋放出の安全確保に対する岸田総理大臣の決意を歓迎するとともに、引き続き日本と緊密なコミュニケーションを希望する旨述べました。両者は本件に関する集中的な対話の重要性につき一致しました。』
 以上は、外務省のホームページより

◎BBNJとは
 「国家管轄権外区域における海洋生物多様性協定」のこと。領海や排他的経済水域(EEZ)の外で各国の主権や管轄権が及ばない海域(ABNJ)、即ち公海及び深海底における生物多様性のことを指す。3月4日には100カ国以上が合意し、9月20日からニューヨークで批准の受付が始まり、60カ国が批准した時点で発効する。
KEY_WORD:汚染水_:FUKU1_: