[2023_06_29_04]坑道でメタン濃度上昇、電源遮断 7人避難 幌延深地層研究センター(毎日新聞2023年6月29日)
 
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坑道でメタン濃度上昇、電源遮断 7人避難 幌延深地層研究センター

 日本原子力研究開発機構・幌延深地層研究センター(北海道幌延町)は28日に深度350メートルの調査坑道でメタンガス濃度が爆発の恐れがある5%以上に達し、電源が安全装置で自動遮断された。坑道は地上電源で常時換気しており、濃度は約1分後に0%まで低下した。けが人はなかった。
 センターによると、28日午後9時45分ごろ、西連絡坑道でメタンガス濃度が検出上限の5%に達した。電源は約50分後に復旧し、異常がないことを確認したという。地下施設で湧水(ゆうすい)抑制対策に当たっていた作業員7人は待避所に逃れ、午後11時に地上に出た。
 坑道は地下水に由来するメタンガスが発生するため、濃度に応じて火気使用作業禁止などのルールを設けている。電源は濃度1・5%以上で遮断されることになっており、今回は2013年5月以来4回目だった。
 センターは放射性廃棄物を持ち込まないことを条件に高レベル放射性廃棄物の地層処分方法を研究している。【石川勝義】
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