[2023_06_29_02]対馬市長「壱岐の漁民に迷惑かける」 核ごみ文献調査 慎重な姿勢示す 長崎県(長崎新聞2023年6月29日)
 
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対馬市長「壱岐の漁民に迷惑かける」 核ごみ文献調査 慎重な姿勢示す 長崎県

 原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定の第1段階となる文献調査受け入れについて、長崎県対馬市の比田勝尚喜市長は28日の定例記者会見で「対馬の件で壱岐辺りの漁民に迷惑をかけるのは好ましくない」と述べ、慎重な姿勢を改めて示した。
 比田勝市長はこれまでの会見でも、調査受け入れによる農林水産業や豊かな自然環境への風評被害に懸念を示してきた。28日の会見では「特に壱岐は近い」として、近隣自治体への影響を憂慮した。
 文献調査を巡っては、市内計11団体が賛否などの立場で8件の請願書を提出。市議会は7月以降の特別委員会で審査を始める。比田勝市長は最終的に調査応募の判断を迫られるが、「だらだら引っ張るのは好ましくない。市民の分断がますます進むだけだ」として、市議会が結論を出し次第、できるだけ速やかに自らの考えを表明したいとした。
 市議会の判断に従うかとの質問には「議論してもらうことは重要」としつつ、「議会と私の判断は一緒にならないこともあり得る」とした。
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