[2023_06_26_03]「数を増やさねば」 核のごみ問題で長崎・対馬を注視する国/下(毎日新聞2023年6月26日)
 
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「数を増やさねば」 核のごみ問題で長崎・対馬を注視する国/下

 原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場の候補地選定に向けた調査を巡り揺れる長崎・対馬。処分場受け入れ先探しに奔走する国、文献調査を国内で初めて受け入れた北海道の寿都(すっつ)町と神恵内(かもえない)村は、その動きを注視している。

 国 他自治体が名乗り上げる呼び水に

 政府は、対馬市の選定調査受け入れの是非を巡る動きを、他の自治体が調査候補地に名乗りを上げる呼び水にしたい考えだ。フランスやスウェーデンなど海外では10程度の地域が手を挙げ、絞り込んでいる。
 経済産業省の幹部は「手を挙げた地域をつぶさず、数を増やさなければいけない」とする。そして「将来的には、最終処分場が一つの産業として捉えられるようにしなければならない」と強調する。
 電力業界も呼応する。「対馬だけではなく、日本全国で動きがどんどん広がってほしい」。電気事業連合会の池辺和弘会長(九州電力社長)は5月の定例記者会見で、対…(後略)
KEY_WORD:対馬_最終処分場誘致_:寿都町_調査応募検討_:神恵内村_文献調査_: