[2023_06_24_09]福島原発 一般向けツアー受け入れ 廃炉作業理解狙う(産経新聞2023年6月24日)
 
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福島原発 一般向けツアー受け入れ 廃炉作業理解狙う

 東京電力は福島第1原発で、一般向けの「視察ツアー」の受け入れを始める。これまでは関係者や地元住民、研修目的の団体などに限り受け入れてきた。復興に向けた動きを実際に見てもらう福島県の取り組み「ホープツーリズム」の承認を得た旅行会社が主体となり、7月以降に始める。受け入れ対象の拡大で廃炉作業への理解促進を狙う。
 東電によると、標準的なコースは構内をバスで移動しながら、多核種除去設備(ALPS)やタンク群を視察し、炉心溶融(メルトダウン)や水素爆発を起こした1〜4号機の原子炉建屋を、約100メートル離れた高台から降車して見学する。処理水については、ボトルに入ったサンプルを使って説明する。
 約2時間半で被曝(ひばく)線量は0・03ミリシーベルトを想定。胸部X線検査の1回あたりや、東京からニューヨーク間の往復航空機移動での被曝線量よりも少ない。ただ、長袖、長ズボンの着用と身分証明書の提示が必要で、妊娠中の女性と中学生以下は参加できない。
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