[2023_05_11_02]震度6強の石川・能登地方 “地下の流体”はどこから来るのか? 専門家が「温泉」に注目(TBS2023年5月11日)
 
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震度6強の石川・能登地方 “地下の流体”はどこから来るのか? 専門家が「温泉」に注目

 2023年5月11日(木) 18:09
 石川県能登地方では、5日に珠洲市で震度6強を観測するなど、およそ2年半にわたって活発な地震活動が続いています。一連の活動は、地下深くから上昇してきた水など「流体」の関与が指摘されていますが、その正体は分かっていません。流体の起源を探るため、研究者が注目したのは「温泉」です。
 富山大学と金沢大学などの研究グループは11日、珠洲市役所近くにある「飯田わくわく広場」の足湯に源泉を供給している施設で、地下270メートルから湧き出る温泉水を採取しました。
 研究グループは去年から、珠洲市周辺の5つの地点で温泉水のイオン濃度などを分析していて、地殻変動が活発になった去年9月下旬ごろには、濃度に変化がみられました。
 こうした地下水の変化は、震度7を観測した1995年の阪神淡路大震災や、2016年の熊本地震でも確認されています。
 金沢大学の平松良浩教授は「流体がマントルの深い所から来ているのか、あるいは地殻の中に閉じ込められたような流体なのか、区別するデータが得られる」としています。
 研究グループは、採取した温泉水の成分を調べ、流体の起源を突き止めたいとしています。
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