[2023_04_17_05]欧州最大級の原発、本格稼働 フィンランド(AFP2023年4月17日)
 
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欧州最大級の原発、本格稼働 フィンランド

 【4月17日 AFP】フィンランド南西部のオルキルオト(Olkiluoto)原発で16日未明、欧州最大級となる3号機(出力160万キロワット)が本格的な運転を開始した。運営会社TVOが発表した。数時間前には、ドイツ最後の原発3基が稼働を停止したばかりだった。
 フィンランドでは、ロシアによるウクライナ侵攻開始後のエネルギー供給不安から、今冬に入って原発の能力拡大へのニーズが高まっていた。
 オルキルオト原発の原子炉は次世代型の欧州加圧水型炉(EPR)で、約18年前に着工。当初予定から14年遅れての通常運転開始となった。
 TVOのヤルモ・タンフア(Jarmo Tanhua)最高経営責任者(CEO)は、原発は「環境に優しい」として、フィンランドとして「最高の切り札」の一つになると自賛した。
 同社によれば、3号機は国内電力需要の約14%を賄う。「少なくとも今後60年」は稼働する予定。
 一方、欧州最大の経済大国ドイツは、2002年に脱原発を法制化。2011年には東京電力(TEPCO)福島第1原発の事故を受け、当時のアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)政権が脱原発を前倒しすることを決めた。
 ウクライナ侵攻に伴いロシア産の天然ガスの供給が減少したことなどから3基の稼働停止を先延ばししていたが、15日深夜、原発利用に幕を閉じた。(c)AFP
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