[2023_04_12_04]関電 カルテル問題で報酬返上処分 森本前社長は特別顧問辞任(NHK2023年4月12日)
 
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関電 カルテル問題で報酬返上処分 森本前社長は特別顧問辞任

 事業者向けの電力の販売をめぐり関西電力と中国電力などがカルテルを結んでいたとされる問題で、関西電力は、当時の経営陣に対して報酬の返上を求める処分を発表しました。
 中心的な役割を担っていた森本孝 前社長は特別顧問を辞任しました。
 この問題は、関西電力が中国電力など4社とカルテルを結び、事業者向けの電力の販売をめぐり互いの営業エリアで顧客を獲得しないことなどを申し合わせていたとされるもので、公正取引委員会は自主申告した関西電力を除く4社に対してあわせて1000億円余りの課徴金の納付を命じていました。
 関西電力は、責任を明確化するためとして、当時の経営陣に対して報酬の返上を求める処分を発表しました。
 このうち、▼関西エリア以外での営業活動の縮小を決める会議に参加し、他社に方針を伝えていた森本前社長と、▼当時、営業部門のトップだった彌園豊一 元副社長に月額報酬50%の6か月分、▼岩根茂樹 元社長に月額報酬50%の3か月分の返納をそれぞれ求めます。
 このうち、森本氏は特別顧問を辞任します。
 また、▼森望 社長は、月額報酬50%を3か月間、減額するとしています。
 森社長は、記者会見で「電力の小売りが自由化した中で『他電力は仲間』という意識を変えなければならなかったが、過去の仲間意識を引きずった」と述べ、当時の経営陣の認識に誤りがあったという考えを示しました。
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