[2023_03_22_08]関西電力送配電 社員1人が電圧測定で5年間虚偽のデータ報告(NHK2023年3月22日)
 
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関西電力送配電 社員1人が電圧測定で5年間虚偽のデータ報告

 関西電力の子会社、「関西電力送配電」は、大阪府内の営業所に勤務する社員1人が、法律で義務づけられた電圧の測定について、5年間にわたり虚偽のデータを報告していたことを明らかにしました。
 電気事業法では、電気の質を確保するために送配電会社に対して電圧を測定し、その結果を記録して3年間、保存するよう義務づけていて、これに基づいて、年に1回、各家庭のメーターを測定することが必要になります。
 この電圧の測定について、関西電力送配電は、大阪府内の営業所に勤務する社員1人が測定を行わず、虚偽のデータを本部に報告していたことを明らかにしました。
 この社員は、担当するエリアでおよそ100か所の住宅などの電圧の測定を外部に発注することになっていましたが、2017年度と19年度、それに20年度については一部で、18年度と21年度、それに今年度(2022年度)については、測定をまったく行っていませんでした。
 このうち17年度から21年度までの5年間の報告書に記載したデータは、いずれも虚偽のものでした。
 この社員は、記録も保存していなかったということです。
 会社の調査に対してこの社員は、「顧客の対応が忙しかった。前の年度の数値を参考にして報告していた」などと説明しているということです。
 関西電力送配電は、「法令順守ができておらず、組織として不適切な取り扱いを早期に把握できなかったことを深くおわび申し上げます」とコメントしています。
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